スロット人口が減少した理由と、盛衰の歴史を紹介しています。

スロット業界盛衰の流れ

パチンコのドル箱

スロット業界は衰退の流れが続いていますが、現在も頻繁に新台入替が行われています。
しかし、規制が強化された昨今では、新台よりも一世代前の5号機や定番機種。さらには爆裂機が増えているパチンコに人気が集中している状況です。
スロット人口の減少に歯止めがかからない要因は、強化された規制の影響で現行機種の魅力がなくなってしまったこと…。
スロットを嗜む方であれば6号機に関する規制の概要程度はご存じのことでしょう。

 

ただし、スロット機種の規制強化は6号機で初めて行われたものではありません。
これまでもスロット業界は規制強化と新機能(システム)の導入を繰り返しながら、進化と盛衰を繰り返してきました。
再びスロット業界が盛り上がる日は訪れるのか?減少の一途を続けるスロット業界の現状について、40年の歴史を振り返りながら解説いたします。

 

5号機・6号機って何?

パチンコを打つ男性

現行機種の6号機は2018年2月1日の規制強化以降に型式試験へ申込して合格した機種です。
5号機は6号機以前かつ2004年7月1日付の規制強化以降に型式試験へ申込して合格した機種の総称になります。
このように、スロット機種は大きな規制変更があるごとに○号機と名前を変えて進化を遂げてきました。
簡単にまとめると、5号機・6号機などの○号機は世代の総称です。

 

スロットの元祖は0号機

スロット機は規制(世代)が変わるごとに○号機と名前を変えてきました。
当然ですが5号機の前は4号機。さらには3号機・2号機・・と時代を遡るほど数字が若くなっていきます。
元祖は1号機ではないか?と勘違いされる方がいますが、○号機のカテゴリー分けでは1977年に登場した0号機がスロットの元祖とされています。

 

スロット業界は既に40年以上の歴史を持ち、0号機は規制が何も整備していない時代でした。
機種によって射幸性やゲーム性が大きく異なる0号機の詳細やスロットが登場した当時の業界事情を知りたい方はコチラのページをご覧ください。

 

>>スロットの登場(0号機時代)

 

規制の歴史

規制の標識

0号機から6号機までに行われた規制の内容をどこよりも分かりやすくまとめました。

 

0号機 当時は何も規制がなかった
1号機 新風営法に基づいた全国統一認定基準ができる
2号機 完全確率方式(ボーナス時)に統一、ウエイトの設定
3号機 2号機からの大幅な締め付け規制
4号機 リプレイの導入、完全確率方式義務化撤廃による全体的な規制緩和
5号機 短時間での出玉制限、結果的に一撃万枚可能なAT機・ART機が人気に
6号機 1回の大当たりやAT・ARTでの出玉が上限2,400枚になる

 

大きな規制は、1~6号機まで6回の規制強化および認定基準の制定が行われています。
全て、ギャンブル依存症や借金で人生を台無しにする人を減らす目的で規制を強化する建前になっていますが、時代に応じて締め付け度合いや緩和の内容が異なります。

 

>>規制の理由と内容

 

4号機は規制緩和されていた?

スロット全盛期を築いた4号機は、3号機からギャンブル性を抑制するため、コイン持ちを良くするリプレイ機能を設定する新規制が敷かれていました。
1992年に最初の4号機が誕生した際はリプレイが増えた分だけ射幸性が低下していましたが、以下の規制緩和によって魅力的な機種が続々と登場してきます。

 

  • 期待値方式のビッグボーナス(払出枚数が変化する大当たり)
  • メーカーの販売機種制限撤廃(3号機までは1メーカー2機種までだった)
  • CT、ATの登場(期待値方式の盲点を突いた新システム)

 

次の項目で紹介しますが、4号機の前にあった3号機は行きすぎた規制強化によって裏モノ・不正改造が蔓延する状況になっていました。
4号機は規定の内容を拡大解釈された面もありますが、事実上の規制緩和となって歴代最大級のギャンブル性を持っています。
一度は著しく射幸性が高いと認められる遊技機(初代ミリオンゴット・アラジンAなど)が検定取消になりますが、その後に発売された吉宗・北斗の拳(いずれも初代)によって、スロット人気は更に加速をしていきました。

 

>>全盛期(4号機時代)

 

このようにして一時代を築いた4号機スロットですが、結局その行き過ぎた爆発力・射倖性がすぐに問題視され、規制される流れとなります。
そして規制によって稼動できなくなった4号機スロットは闇スロへと流れていきます。この頃から闇スロが続々とでき、今もなお繁華街で違法営業は行われているのです。

 

>>4号機の闇スロ

 

暗黒期だった3号機時代

現行機種の6号機は2018年2月に登場しましたが、6号機の新機種が続々と登場しても人気は5号機に集中していました。
スロット機種には検定通過日に応じて設置可能期間が定められていて、新しい規制が敷かれても従来機種が即撤去されることはありません。

 

そのため、5号機の人気機種は検定切れで撤去されるギリギリまで6号機(新台)以上の人気を集めることになります。
4号機から5号機へ切り替わった際も同様で、当初は出玉性能が抑制された5号機は人気が乏しく、4号機の爆裂機に人気が集中していました。

 

一方で3号機から4号機に変わった際は、4号機の登場とともに大半の3号機がホールから姿を消しています。
その理由は3号機は行き過ぎた規制によって極端に人気が乏しかったからです。
4号機で事実上の規制緩和が行われた背景には、厳しすぎる規制の影響を受けた3号機の正規機種では客が集まらず、不正基板に改造した裏モノの流行したことが関係しています。

 

3号機時代の後半は3号機の正規機種で遊戯する客がほとんどいなくなっていたため、正規台(非改造台)を設置する優良ホールは4号機の導入とともに3号機は即撤去する対応をしたのでしょう。
現在は過去に人気が高かった4号機や5号機を遊戯できる闇スロットが蔓延していますが、裏基板(裏モノ)が主流になっていた3号機時代が闇スロのルーツにあたります。

 

衰退スピードは過去最大級?

退廃したパチンコ店

2020~2021年にかけて廃業するスロット店が増加していて、市場規模の縮小スピードは過去最大級と言われています。
2020年以降に業界全体が大きく衰退している要因をご覧ください。

 

  • 検定切れによる5号機の撤去が本格的に始まった
  • 2020年4月よりホール内が原則として全面禁煙になった
  • コロナ禍による影響(休業・時短営業・感染を懸念した客足の減少)

 

ホールは莫大な運営費がかかるため、設置台の稼働率(客数)が減少すれば設定を悪くする対応を余儀なくされます。
環境の変化から客が減ったため、従来以上にスロットで勝つことが難しくなった。結果的に勝てないから辞めるユーザーも続出する負のループに陥っている状況です。

 

スロット専門店は絶滅する?

4号機時代の全盛期で一気に増えたスロット専門店。現在も都心部や駅前の好立地物件を中心に散見されますが、いずれはスロット専門店が絶滅する時代がくるかもしれません。
ホールの閉店・廃業は小規模ホールに集中する傾向があり、規模が小さいスロット専門店の数は減少を続けています。
また、スロット人気を支えた5号機の撤去。さらにはパチンコへのユーザー流出の影響によって客足減少の歯止めがきかない状況です。

 

そもそもスロット専門店が設置された背景には、パチンコに比べてドル箱を積むスペースが不要なスロットは狭いスペースでも設置台数を確保できるメリットが関係していました。
昨今はパーソナルシステム(ドル箱を積まないシステム)が主流になり、スロットのみで勝負するメリットが薄れています。

 

また、狭い店舗は喫煙所を確保することすら難しく、台の間隔が狭くて密な状況になりやすいデメリットがあります。
いくら立地が良くてもスロット専門店を利用する価値は薄れていて、外部環境が変わらない限りスロット専門店が息を吹き返すことはないでしょう。

 

メーカーもお手上げ状態

お手上げなメーカー勤めの男性

4号機・5号機は規制の盲点を突いて進化を遂げましたが、6号機は規制の盲点がない厳しい基準を設けられています。

 

特に厄介なのは2,400枚の出玉上限規制。

 

一部機種はフリーズによる一撃2,400枚役を用意していますが、6号機では一撃万枚出せるシステムを作るのは不可能です。

 

6号機の導入から約3年経過しましたが、メーカーの対応は様々です。
モンキーターンシリーズが看板機種のスロット機メーカー山佐は、3画面の大型液晶で臨場感ある演出を用意した新機種のモンキターン4を2020年5月に導入しますが人気は今ひとつでした。
演出のクオリティは間違いなく歴代最強ですが、6号機ゆえの大勝ちできないシステムがネックになっています。

 

こうした失敗事例もできたことから、2021年に導入されるスロットの新台は、どれもメーカーが本気で造り上げた印象を受けません。
各メーカーはお手上げ状態で、現行規制の緩和や盲点をついた突破事例ができることを地道に待っている様子です。

 

遊技者側も様子見が正解!?

考える男性

40年の歴史を持つスロット業界ですが、現状は過去に類を見ない厳しい状況です。
グラフィック技術の進化や液晶パネルの低価格化によって演出のクオリティは向上していますが、肝心の射幸性やゲーム性さらには身近なホールで高設定の台を打つのが困難な状況はどうしようもない問題です。

 

もちろん現行の6号機でも吉宗3、いろはに愛姫など甘い(勝ちやすい)と評判の機種もあり、6号機になってから初導入になったジャグラーEXも高い評価を獲得しています。
ただし、外部環境の変化もあってホール側が高設定を入れにくい環境であることは事実で、ギャンブルの選択肢をスロットのみに絞るのは非効率です。
メーカーやホール側も諦めムード・お手上げ状態になっていますので、ギャンブルに期待値を求めるのであれば、他のギャンブルという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?

 

ただし、スロットがこのまま衰退を永遠に続けることは考えにくいです。スロット業界は盛衰を繰り返して40年以上の歴史を築いてきました。
いずれは6号機の厳しい規制の問題を多少緩和した7号機もしくは6.1号機の時代に変化し、スロット業界は再び成長路線に戻るかもしれません。
長年のスロット遊技者は、歴史的に厳しい環境であることを理解し、今は無理せずに楽しむことを心がけましょう。